【9月13日 AFP】マレーシアで先週、絶滅の危機にひんしているオランウータン30頭を対象に、新型コロナウイルス検査が行われた。獣医師らは防護服を着用し、オランウータンの鼻から検体を採取するという困難な任務に挑んだ。

 今回、同国で初めてとなるオランウータンに対するコロナ検査が行われたのは、ボルネオ(Borneo)島サバ(Sabah)州。リハビリセンターと野生動物公園の職員の感染が判明したことから、実施が命じられた。

 野生動物当局によると、7日に抗原検査を受けた30頭は全て陰性だった。獣医師らがオランウータンの経過観察を続け、定期的に検査を行っていくという。

 動物の新型コロナウイルス感染は、これまでにも報告されている。先週末には、米アトランタ(Atlanta)の動物園が、複数のゴリラが検査で陽性と判定されたと発表した。ペットの犬猫や、フェレットの感染も確認されている。(c)AFP