【9月15日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)桂林市(Guilin)竜勝各族自治県竜脊鎮の黄洛瑶寨(集落)には、紅ヤオ族(ヤオ族の一支族)女性が髪を長く伸ばす風習がある。紅ヤオ族にとって長い髪は長寿と豊かさの象徴で、女性たちは幼い頃から髪を伸ばしており、帽子をかぶったような髪形と大きなイヤリングが彼女たちの特徴となっている。

 この集落には髪の長さが1・4メートル以上ある女性が60人余りおり、中には2・72メートルを超える人もいるという。歴史資料によると、宋代には早くも長髪の風習があり、すでに千年の歴史を持つ。

 村民の潘継鳳(Pan Jifeng)さんは、紅ヤオ族女性は代々、美しい髪を保つ「秘伝」を受け継いでいると語る。女性たちは、だいだいの皮、茶油のかす、数種類の薬草を米のとぎ汁の中に入れて煮沸・発酵させ、冷ましたもので髪を洗う。このような特別な方法で手入れされた長い髪は柔らかく、黒々としていて光沢を放つという。

 観光業の急速な発展に伴い、同地のヤオ族文化はさらに保護され、継承されている。毎年伝統的な祭りの日には、多くの住民が長い髪を披露し、大勢の国内外の観光客を魅了する。

 2012年、「竜勝ヤオ族の長髪風習」は、広西チワン族自治区無形文化遺産リストに登録された。(c)Xinhua News/AFPBB News