【9月13日 CGTN Japanese】中国国家衛生健康委員会の発表によりますと、北京時間9月12日の24時間で、中国31の省・自治区・直轄市と新疆生産建設兵団で新たに報告された新型コロナウイルスの感染者は49人でした。そのうち国内の感染者が22人(すべて福建省。内訳は莆田市15人、泉州市6人、アモイ市1人)で、新たな死者はおらず、新たに感染が疑われる人もいないということです。

 国家衛生健康委員会作業チームは11日夜、福建省莆田市に駆けつけ、夜通し活動を展開しています。莆田市の感染者は主に同市の仙遊県楓亭鎮と周辺の一部の地区に集中しており、現在までに、感染したのはデルタ株だとほぼ判定されました。

 今回の感染は四つの特徴があります。①感染源となる男性は海外から帰国し、21日間の集中隔離を終えた後、8月26日から7日間の在宅健康モニタリングを開始したが、その期間中、家族に感染したとみられること。感染が発見されたのは9月10日。②今回の感染は最初に小学校で発見され、低年齢の児童の感染が比較的多いこと。③楓亭鎮で最も早く感染例が発見された小学校と町内にある靴工場は人の多く集まる場所であること。④今回の感染症はまず農村地区で発生し、予防・抑制能力が比較的に弱いということです。

 作業チームの専門家は12日、感染症の予防とコントロールにおいては、スピードが感染拡大防止の決め手になると指摘しました。このスピードとは主にPCR検査、疫学調査、隔離と封鎖・コントロールの迅速さを指します。

 12日、福建省の多くの地域の医療関係者が莆田市に到着して支援し、移動式のPCR検査設備なども続々と運ばれました。また疫学調査については、現在、国家衛生健康委員会と関係部門が協力し、早ければ6時間以内に陽性感染者の初歩的な調査報告を提出することができます。また、隔離、閉鎖とコントロールについては、感染が集中する楓亭鎮では現在、閉鎖という措置を講じていますが、楓亭鎮以外の仙遊県のその他の地区の住民の生活秩序は整然としており、大きな影響は受けていないということです。

 専門家の分析では、莆田市で発生した感染は国慶節(10月1日)の連休前には抑えられる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News