【9月13日 AFP】日本初となる女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」が12日に開幕し、新型コロナウイルスの感染拡大による観客の入場制限がある中で盛り上がりをみせた。主催者は選手の中からヒロインが誕生し、新しい世代に刺激を与えるリーグになってほしいと考えている。

 2011年の女子W杯(FIFA Women's World Cup 2011)制覇から10年がたつ中、世界で女子サッカーの人気が高まり、選手の待遇も上がるのとは反対に、日本の存在感は薄れている。

 しかし11チームで争うWEリーグを立ち上げた主催者は、選手の才能を発掘し、オーストラリア・ニュージーランド共催の2023年W杯を前に、アジア・太平洋地域で高まっているサッカー熱を活用する舞台にしたいと考えている。

 2011年のW杯優勝で、当時現役の澤穂希(Homare Sawa)氏ら代表選手の名前は知れ渡り、チームも国民的なヒロインになった。しかし日本では、サッカーの登録選手のうち、女性の割合はわずか3.3パーセントにすぎず、人数もこの10年でほとんど変わっていない。代表のFIFAランクも13位にまで落ち、前回W杯ではベスト8入りを逃した。

 その中でWEリーグ(WEはWomen Empowermentの略)は、ピッチの内外で変化の土台になることを目指している。参加クラブはすべて、女性指導者を1人以上チームに含め、職員の半分以上、意思決定に関わる人のうち少なくとも1人は女性とすることが求められる。(c)AFP/Andrew MCKIRDY