【9月12日 AFP】イスラエル北部のギルボア(Gilboa)刑務所からパレスチナ武装組織の元幹部ら6人がトンネルを使って脱獄した事件で、警察は11日、4人の身柄を拘束したと発表した。

 事件は6日に発生。イスラエル軍がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)に部隊を投入し、大規模な捜索を行っていた。

 警察によると、4人のうち2人は、イスラエル北部ナザレ(Nazareth)郊外のトラック駐車場に隠れているところを発見された。このうち1人は、パレスチナ解放機構(PLO)主流派のファタハ(Fatah)系武装組織の元幹部で、ヨルダン川西岸ジェニン(Jenin)で活動したザカリア・ズベイディ(Zakaria Zubeidi)元司令官(46)だとしている。

 また、10日午後にナザレ南部で、脱獄の首謀者とみられる男ともう1人を、ヘリコプターを使った捜索と追跡の末に拘束した。報道によれば、ごみ箱から食料をあさっていた2人を地元住民が見かけて通報したという。

 脱獄した6人は全員パレスチナ武装組織のメンバーで、イスラエル人を狙った攻撃を計画または実行したとしてイスラエルの裁判所から有罪判決を受けていた。警察は残る2人の捜索を続けている。(c)AFP