【9月12日 AFP】米同時多発攻撃から11日で20年を迎えた。世界の指導者は、攻撃によって西側の価値観を破壊することはできなかったとし、団結を示すメッセージを送った。

 主なメッセージをまとめた。

■英国

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、「20年の時を経た今、彼ら(聖戦主義者)は自由と民主主義というわれわれの信念を揺るがすことはできなかったと言える」と述べた。

「国家間に分裂をもたらすことも、われわれに価値観を捨てさせることも、われわれに永遠に恐怖の中で生活させることもできなかった」

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)は別の声明で、「私、そして私の家族と全国民の思いと祈りは、犠牲者と生存者、その家族と共にあり続ける」と話した。

■欧州連合(EU

 ウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長は「きょう9月11日に、亡くなった全ての人をしのび、全てを危険にさらして救助に当たった人をたたえる。最も暗く困難な時でさえ、真に優れた人間性は輝くことができる」と述べた。

■ドイツ

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は、「われわれの安全を脅かすテロリズムを打ち負かすことはできたが、現時点においても全ての目標を達成できていないことを認識しなければならない」と指摘。「だからこそ、ドイツとしては女子教育などこれまで達成してきたものを守ることが重要となる。タリバン(Taliban)の下では簡単ではないことは分かっている」と続けた。

「何よりも、必要とする市民をドイツに招いて保護することは、われわれの道義的義務であると感じている」

■フランス

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領はツイッター(Twitter)に、「われわれは決して忘れない。常に自由のために闘う」と投稿した。(c)AFP