【9月12日 AFP】W杯カタール大会(2022 World Cup)予選への選手派遣を拒否された各国が出場停止要請を取り下げたことにより、イングランド・プレミアリーグ各クラブの該当選手が今週末のリーグ戦に出場可能となったと、11日に国際サッカー連盟(FIFA)が発表した。

 王者マンチェスター・シティ(Manchester City)やリバプール(Liverpool FC)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、チェルシー(Chelsea)、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)は、英国帰国後に新型コロナウイルス対策の隔離が義務付けられるとして選手派遣を拒んだ。

 英国が渡航を原則禁止している「レッドリスト」に入っている国・地域に渡航した選手は、帰国後は10日間の隔離措置が必要となる。

 南米予選を戦うブラジル、チリ、パラグアイ、そして北中米カリブ海予選を戦うメキシコは、FIFAの規則を適用し、招集を拒否された選手に5日間の出場停止を科すよう求めていたが、FIFAは「選手は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって生じた厳しい状況をコントロールする立場にない」と認識していると発表した。

 そして「誠実で友好的な協力の証しとして、ブラジル、チリ、メキシコ、そしてパラグアイはFIFAと密接に協議し、英国在籍の選手に関する訴えを取り下げると決定した」と明かした。

 また、10月に訪れる次の代表期間で同じ状況が繰り返されることがないよう、FIFAはプレミアリーグ、イングランドサッカー協会(FA)、そして英国政府と連携を続けていると明かしている。(c)AFP