【9月11日 AFP】ラグビー元イタリア代表のセルジオ・パリッセ(Sergio Parisse)が10日、今季限りで現役を引退する意向を表明した一方で、母国代表として最後のテストマッチに出場する望みも明らかにした。

 フランスリーグ・トップ14のRCトゥーロン(RC Toulon)のナンバー8で、12日に38歳になるパリッセは、プレーヤーとしてのキャリアを終える時期が来たとAFPの取材で語った。

 12日に行われるスタッド・トゥールーザン(Stade Toulousain)戦を控えた記者会見でパリッセは「そうだね、特にフィジカルのレベルでは確かに無理は禁物だろう。でも精神面ではとてもフレッシュだ」と語った。

「38歳にもなると問題も出てくるが、クラブとも良い決断だったと全員が納得している。あとは毎試合楽しむことができるかどうかだ」

 パリッセは2002年に18歳で代表デビューを飾り、通算142試合に出場。2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)後に代表を引退するとしていたものの、チームの大会最終戦だったニュージーランド戦が超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)により中止となり、この決断を翻していた。

 さらに2020年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)のイングランド戦で代表引退試合に臨む予定があったものの、この試合は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に中止となっていた。

 パリッセは「確かにイタリアの人々の前で再びプレーすることができれば良い結末になるが、それに執着してはいない」とし、「新会長や新コーチと連絡を取り合っている。代表の首脳陣も自分に最後の試合に出るチャンスを与えたいと考えているみたいだ」と語っている。(c)AFP