【9月11日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサンパウロFC(Sao Paulo FC)は、賃金滞納に抗議してチーム練習を欠席したベテランDFダニエウ・アウベス(Daniel Alves)の退団を明らかにした。

 サンパウロのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるカルロス・ベルモンテ(Carlos Belmonte)氏は、クラブの公式ツイッター(Twitter)で「われわれは決断を下し、エルナン・クレスポ(Hernan Crespo)監督にダニエウ・アウベスがチームの一員ではなくなると伝えた」と述べ、「サンパウロは1人の人間よりも大きい」と強調した。

 また、アウベスのアドバイザーが、未払いの給与が支払われるまで練習のボイコットは続くとクラブに伝えていたことも明かされた。

 地元メディアの報道では、現在38歳のアウベスは1100万ブラジルレアル(約2億3000万円)の給与が滞納されていると伝えられている。サンパウロ側はこの負債を把握しており、ベルモンテ氏によると、前週一つのオファーを提示したが拒否されたという。

 ブラジル代表の主将として金メダルを獲得した東京五輪のためにチームを離れてから、アウベスとサンパウロの関係は悪化していた

 これまでスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)をはじめ、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)やフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)などのビッグクラブでプレーし、キャリア通算43個のタイトルを獲得しているアウベスは、2019年に3年契約でサンパウロに加入した。(c)AFP