【9月11日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は10日、2001年9月11日の米同時多発攻撃から20年を迎えるに当たり、国民に向けたメッセージ動画で「私たちの最大の強み」である結束を示すよう呼び掛けた。

「私にとって、それが9月11日の重要な教訓だ。私たちが最も無防備な状態にあり、私たちを人間たらしめているさまざまな問題がせめぎ合い、米国の魂を懸けた闘いのさなかにおいて、結束こそが私たちの最大の強みだ」と、バイデン氏はホワイトハウス(White House)から6分間のメッセージで語り掛けた。

 さらに「結束とは、私たち皆が同じことを信じなければならないということではなく、互いに、そしてこの国に対して基本的な尊敬と信頼を持つ必要があるということだ」とも述べた。

 バイデン氏は11日、妻のジル(Jill Biden)氏と共に同時多発攻撃の現場であるニューヨーク市、首都ワシントン、ペンシルベニア州の3か所の跡地を訪れる。

 アフガニスタンからの米軍撤退や新型コロナウイルスの感染防止対策をめぐって批判されているバイデン氏は、各追悼式典で演説は行わないとみられている。(c)AFP