【9月13日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)文物考古研究院は9日、同省広漢市(Guanghan)の三星堆(Sanxingdui)遺跡について、5月以降の発掘成果を発表した。完全な形の黄金仮面や青銅神壇(祭壇)、神樹文玉琮(ぎょくそう、礼器)など国宝級の遺物を含む500点余りが出土した。

 現在の発掘状況は、3号祭祀坑(さいしこう)が発掘の終盤に入り、4号祭祀坑は既に発掘を終了している。5号、6号祭祀坑は発掘面積が小さく、深さも浅いことから、全体を研究室に運び、調査を行うという。7号、8号祭祀坑は遺物包含層まで発掘が進んだばかりで、大型・中型の青銅器や象牙、玉器、石器などが坑内を埋め尽くすように交差し、重なり合った状態で出土した。

 最も注目を集めたのは、3号祭祀坑から新たに出土した黄金仮面で、一般的な人の顔よりやや大きい。専門家は、青銅人像に装着したのではないかと推測している。青銅神壇2点は、これまでにない形状をしており、非常に高い歴史研究価値を持つという。

 赤い顔料で絵が描かれた青銅器「朱砂彩絵觚形尊(しゅささいかいこけいそん)」や「神樹文玉琮」は、中国古代の各地域の文明交流と融合を物語っている。顔を横に向けひざまずく姿の「銅扭頭跪座人像(どうじゅうとうきざじんぞう)」や精美な玉刀などの遺物からは、古代の職人の技術の高さがうかがえた。絹織物の遺物も数多く見つかり、中国古代の絹織物技術の研究が大きく進むと期待される。

 三星堆遺跡の面積は約12平方キロで、年代は4500年前から3千年前にわたる。初めて発見されたのは1920年代終わりから30年代初めにかけてで、1986年に1号祭祀坑と2号祭祀坑が見つかり、黄金のつえや黄金仮面、青銅神樹、象牙など貴重な遺物1720点が出土した。

 2019年に同研究院が実施した調査で、1、2号祭祀坑の隣に新たに祭祀坑6基が見つかり、翌年10月に本格的な発掘調査が始まった。6基の祭祀坑からは、この1年近くで金器や玉器、青銅器、象牙など2千点近い遺物が出土している。(c)Xinhua News/AFPBB News