【9月10日 AFP】自民党の河野太郎(Taro Kono)氏(58)が10日、党総裁選への出馬を正式に表明した。外相や防衛相を歴任し、現内閣で行政改革担当相を務める河野氏は現在、新型コロナウイルスワクチンの総合調整も担当している。

 日本で高い知名度を誇る政治家の河野氏は、菅義偉(Yoshihide Suga)首相が不出馬を表明したこの総裁選で、最有力候補の一人と目されている。

 今月29日に投開票が行われるこの総裁選の勝者が、党首として10月または11月に行われる衆院選に挑むことになる。河野氏は出馬に当たり「日本を前に進めていきたい」と語った。

「今、日本は何となく立ちすくんでいる。その間に他の国がどんどんと前に進もうとしている。かつて先頭を走っていたかもしれないが、残念ながら今トップランナーではなくなったかもしれない」との見方を示した河野氏は、「だからこそ、今私たちは重い扉を押し開けて、前へ進まなければならない」と述べた。

 総裁選には、菅氏が支持の意向を示しているとみられている河野氏に加え、岸田文雄(Fumio Kishida)元外相と、高市早苗(Sanae Takaichi)前総務相も立候補を表明している。

 河野氏は米ジョージタウン大学(Georgetown University)卒で、英語が堪能。ツイッター(Twitter)を積極的に活用し、フォロワーは230万人に上る。

 一方で、ツイッターでブロック機能を多用したり、官僚らに対する叱責が報じられたりしたことで、批判にもさらされている。

 河野氏は日本のデジタル化に尽力し、行政手続きでのファクスと印鑑使用の廃止を推進した。また、新型ウイルスワクチンの調整担当に任命されたことで、日本のコロナ対応の顔の一人にもなった。

 接種開始の遅れとワクチン供給の一時的な停滞が、批判材料になりかねないとの指摘がある一方で、国民の約半数が接種を完了した今、ワクチン担当を務めたことがメリットになるとの見方もある。(c)AFP