■フランスと相撲

 大相撲では、日仏友好杯の副賞でフランスの菓子マカロンが贈られる。また、力士が登場するフランス国営放送の東京五輪・パラリンピックのPR動画は、日本でも話題になった。

 日仏の関わりを感じる相撲だが、フランスではジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領が好角家だったこと以外は、あまり知られていないとセナ氏は語った。「柔道と比べたら認知度は低い」という。

 シラク氏は1986年にパリ市長、1995年にはフランス大統領として2度の大相撲パリ公演の実現に尽力。その相撲愛はフランス共和国大統領杯(シラク杯)の創設に至り、2000年から大統領を退任した2007年まで幕内優勝力士に授与された。

 セナ氏は、新型コロナウイルスが流行する前は、相撲部屋の朝稽古を訪れるフランス人観光客も多かったとして、より多くの人に相撲について知ってもらいたいと続けた。

■「閉鎖的な社会」に変化が

 角界の暴力事件や八百長疑惑などの不祥事について、セナ氏は「閉鎖的な社会」であることが一因だが、近年は誰でも動画を撮ってSNSに上げられるようになり、隠蔽(いんぺい)することが難しくなっていると話す。

 また、「特に外国のメディアは不祥事があった時だけ相撲をニュースにする傾向がある」として、もっと他の面から相撲を報道してもらいたいと感じている。

 しきたりとなっている土俵の女人禁制については、伝統を変えれば、保守的な相撲ファンからの支持を失う可能性があると指摘。すぐに大きな変化はないと考える。ただ、女性が首相に就いた時などに「変わるかもしれない」と語る。将来「また議論になる」とみている。

 九月場所で注目している力士は多くいる。照ノ富士は膝の状態が心配だが、優勝に期待を寄せている。豊昇龍や、先場所と先々場所で大関を倒した若隆景、第48代横綱大鵬(Taiho)の孫にあたる王鵬も、これからの活躍が楽しみだと話した。十両では阿炎(Abi)、幕下以下では取材の縁で鳴戸部屋の力士を応援している。

 映像は6日、東京都墨田区のCafeのらくろで撮影。(c)AFPBB News/Marie SAKONJU