【9月10日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選でアイスランド代表と対戦したドイツ代表の選手たちが、帰国の際に英スコットランド・エディンバラで予期せぬ着陸を強いられ、フランクフルトに到着するまで約14時間を要するアクシデントに見舞われた。

 8日に行われた敵地レイキャビクでの試合に4-0で勝利したドイツは、2位に4ポイント差をつけ組首位に立っている。

 しかし、技術的な問題が発生したことで航空機は急きょエディンバラ空港(Edinburgh Airport)に着陸。ここで長い足止めを余儀なくされたため、チームの中には長旅を強いられる選手もいた。

 選手たちはレイキャビクを9日午前0時(日本時間同日午前9時)過ぎに出発したが、フランクフルトに降り立ったのは午後3時30分(日本時間午後10時30分)だった。

 チャーター機を専門とするリトアニアの航空会社クラスジェット(KlasJet)の広報担当者は、独スポーツ通信社SIDに対し、発電装置に不具合の可能性があったため、予期せぬ着陸を強いられたと述べた。

 エディンバラに到着した後、航空機は入念な点検が行われたが、代替機が同空港に着くまで選手たちは長く待たされることになった。

 同国サッカー連盟(DFB)の共同暫定会長のライナー・コッホ(Rainer Koch)氏は、「何か大ごとがあったわけでもないし、緊急着陸でもない。着陸の直前に点検のために立ち寄るというアナウンスがあったから、何も怖くなかった」とコメントした。

「突然、家々がはっきり見えるようになったことには驚いた」

 報道によれば、この航空機にはチームの全員は搭乗しておらず、主将のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)やサージ・ナブリー(Serge Gnabry)、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)は、朝に別の便に乗って所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に戻っていたという。

 また、イングランド・プレミアリーグでプレーするティモ・ヴェルナー(Timo Werner)やカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)、ベルント・レノ(Bernd Leno)もそれぞれのクラブに戻っていた。

 しかし、RBライプツィヒ(RB Leipzig)との一戦を2日後に控える中、バイエルンに所属するニクラス・ズーレ(Niklas Suele)やリロイ・ザネ(Leroy Sane)、ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)、レオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)は問題の便に搭乗していた。(c)AFP