【9月10日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)のロシアのモジュールで9日、煙探知機が作動し、宇宙飛行士からは「焦げた臭い」がしたとの報告があった。ロシア宇宙当局と米航空宇宙局(NASA)が明らかにした。

 ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)によると、問題が発生したのは日本時間の9日午前10時55分。ロスコスモスは「ISSのロシアのサービスモジュール『ズベズダ(Zvezda)』で、バッテリーの自動充電中に煙探知機が作動し、警報が鳴った」と発表した。

 ロシア通信(RIA)はNASAからの情報として、「プラスチックか電子機器が焦げた臭い」が米国のモジュールまで届いたとフランスのトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)飛行士が報告したと伝えた。ロスコスモスによると、ロシア人クルーがフィルターを稼働して空気を浄化し、その後再び寝室に戻った。「全てのシステムは正常に稼働している」という。

 ロシアのモジュールでは最近問題が相次いでおり、安全性への懸念が生じている。ある宇宙当局者は先月、古いソフトウエアが原因で「修復不能な故障」につながる恐れがあると警告している。(c)AFP