【9月9日 AFP】北朝鮮は建国73年を迎えた9日未明、首都平壌の金日成広場(Kim Il Sung Square)で民兵組織「労農赤衛軍」や治安を担当する「社会安全軍」を中心にした軍事パレードを行った。国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。北朝鮮が軍事パレードを実施するのは、この1年間で3回目。

 北朝鮮は、国際社会に制裁を科されているにもかかわらず、核兵器とミサイルの開発を続けており、軍事パレードでその成果をアピールすることが多い。

 しかし、今回はかなり控えめな内容で、戦略兵器も登場しなかったとみられる。パレードの最後に登場したのは恒例の巨大なミサイルではなく、社会安全軍の消防隊だった。

 KCNAによると、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記は「全国民に温かいあいさつをした」が、演説はしなかった。

 共同農場の労働者らは、「有事の際に、侵略者とそれに従属する部隊を壊滅させる火力を持った大砲を積んだトラクター」で参加したという。(c)AFP