【9月9日 AFP】スウェーデンサッカー協会(SvFF)は8日、2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)の準備に関わる移民労働者の人権問題に懸念を示し、代表チームが同国で来年1月に予定していた合宿を中止すると発表した。

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 7日にSvFFと同国クラブの間で話し合いが行われ、今回の決定が下された。

 スウェーデンを含む北欧諸国は国際サッカー連盟(FIFA)に対し、カタールにおける移民労働者の待遇改善を先頭に立って呼びかけてきた。

 同国1部リーグの強豪AIKソルナ(AIK Solna)のロバート・ファルック(Robert Falck)会長は以前、同国テレビ局TV4でカタール合宿について聞かれた際、「ばかげている」とコメントしていた。

 大会の開幕が来年に迫る中、カタールにおける労働者の待遇をめぐる問題がたびたび取り上げられており、ドイツなど欧州各国が抗議している。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は8月下旬、外国人労働者が多数死亡しているにもかかわらず原因が解明されていないとして、カタールにさらなる調査を行うよう求めていた。(c)AFP