【9月9日 Xinhua News】中国証券監督管理委員会(証監会)はこのほど、新たに設立する北京証券取引所について、中小企業向け店頭市場「新三板」のうち登録条件が最も厳しい「精選層」の企業を基盤とする方針を明らかにした。中小企業へのサービス能力をさらに高め、イノベーション型中小企業を支援する主要拠点を築くとしている。

 新三板は時価総額や財務状況などの登録条件が厳しい順に「精選層」「創新層」「基礎層」に分かれる。運営会社の全国中小企業株式譲渡システム(NEEQ)によると、2日時点の登録企業数は7304社で、内訳は「精選層」が66社、「創新層」が1250社、「基礎層」が5988社となっている。

「精選層」に登録する企業の2021年6月中間決算は、66社合計の売上高が前年同期比34・6%増の261億5500万元(1元=約17円)、利益が37・6%増の29億8700万元だった。全体の82%に当たる54社が増収となり、うち12社の伸び率が50%を上回った。増益は71%に当たる47社で、うち伸び率が50%を超えた企業は15社に上った。

 上場企業に匹敵する業績を挙げる企業も少なくない。結晶シリコン設備の供給を手掛ける大連連城数控機器は、売上高が67・7%増の8億1600万元、純利益が63・0%増の1億7千万元だった。科学技術イノベーションを重視し、研究開発に力を入れる企業が多く、66社合計の研究開発費は11億6800万元、売上高に占める比率は4・5%。うち12社の研究開発強度(売上高に占める研究開発費の比率)は10%を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News