【9月11日 CGTN Japanese】国際食糧減損大会が9日から11日まで中国東南部の山東省(Shandong)で開催されます。大会は「食糧の損失・浪費を減らし、世界の食糧安全保障を促進する」をテーマとし、より多くの人が対話に参加する場を構築し、国際的な食糧損失削減の試練、協力、責任、ガバナンスなどの重大な議題について議論します。

 中国農業農村部の担当者は、「今大会の開催を契機に、国際的な食糧損失削減協力メカニズムの構築を推進し、世界の食糧損失・浪費を共同で減らし、世界の食糧安全保障を共同で促進していく」と表明しました。  

 食糧安全保障は世界の食糧農業ガバナンスの重要な内容です。世界的な気候変動と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は、世界の食糧安全保障に重大な試練をもたらしています。一方、食糧の損失・浪費は世界規模で普遍的に存在しています。国連食糧農業機関(FAO)が発表した「2019年の食糧および農業の状況」は、世界では収穫後から小売りまでのサプライチェーンの一環で失われた食糧が総生産量の約14%を占めていることに言及しています。 

 これまでのところ、大会には、イタリア、米国、英国、フランス、インドネシアなどの主要20カ国・地域(G20)の農業担当相、国連食糧サミット特使やFAO事務局長などの国際機関の責任者、ウルグアイ、セルビア、フィジー、アフリカ連合(AU)などの国・地域の代表が招待され、オンライン形式で発言します。オーストラリア、カナダ、アイルランド、チリなどの15カ国の駐中国大使、50カ国以上の代表、40人以上の国際的に著名な専門家、多国籍企業の責任者らも参加します。大会は「オフライン+オンライン」の形式で開催され、会期中、「国際食糧減損大会済南イニシアチブ」も発表される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News