【9月8日 AFP】現在開催中の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)では、女子シングルスで4強入りしたレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)を筆頭に10代の若手の躍進が目立ち、すでに彼女たちの時代が来ているのではないかと思わせるほどの活躍をみせている。

 6日に19歳になったばかりのフェルナンデスは、7日の準々決勝で第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を6-3、3-6、7-6(7-5)で破り、準決勝に進出した。ここまでにもすでに、前回女王の大坂なおみ(Naomi Osaka)やアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を撃破している。

 他には予選勝者のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)という18歳の2人も8強入りし、今回の全米オープンは新世代のスターになり得る若手が名前を売り始める大会になっている。

 フェルナンデスは「私たちはみんな、テニス界に新風を吹き込もうというハングリー精神がすごいと思う」と話し、「何人かはジュニアツアーの頃から知っている」と続けた。

「みんなでいつも冗談交じりに、一緒に大舞台に立とうと話していた。ここまで素晴らしい仕事をして、それを実現できていることがとにかくうれしい」

 アルカラスは男子シングルス3回戦で第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を破り(その後準々決勝で途中棄権)、ラドゥカヌは四大大会(グランドスラム)初出場となったウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の女子シングルスでベスト16入りした後、今大会は1セットも落とさずに勝ち上がってきている。

 フェルナンデスは「私たちは違いをつくり出し、テニス界にインパクトを残したいと思っている。この大会は、私たちがいろいろな部分にうまく適応できることを証明する機会になっている」と話している。

「みんながコートでとてもハッピーに、楽しんでいるところを見られて本当にうれしい。それがもっと上を目指すモチベーションになっていると思う。みんな、この大会で特別なことを成し遂げたいと考えている」 (c)AFP/Jim SLATER