【9月10日 CGTN Japanese】中国は職業教育の国際化に力を入れており、「一帯一路(Belt and Road)」沿線国のみならず、ドイツや日本など先進国との交流展開にも高い期待を寄せています。これは「2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」に出展した教育産業の関係者が記者に明らかにしたことです。

 同交易会の「教育サービス」展には60社以上の各国の教育機構、企業が出展しています。中でも、海外8か国の合わせて53校からなるブースには、各国の学生たちが制作した手工芸などが展示されています。また、北京留学中の各国の学生たちも「一日体験スタッフ」として駆けつけ、来場者と気軽に会話を交わすシーンがありました。

 53校連盟の関係者は「職業教育の国際化は現在、私たちの目指している方向であり、奨励されることでもある。これには、中国人学生の海外留学と外国人留学生の受け入れの二つの方向がある」と話したうえ、コロナ禍の今、とりあえず力を入れているのはデジタル化教育の提供だと明らかにしました。今後、コロナ禍の影響を乗り越えるため、オンラインとオフラインを併用した形で、専門技能の国際コンクールの開催も予定されているということです。

 一方、各国と行う職業教育の国際提携は、「一帯一路」関係国のみならず、ドイツや日本などの先進国との提携にも高い期待がかかっています。

 北京で高等教育と職業教育を同時に展開している「北京青年政治学院」の葉向紅副院長は、「コロナ前には、高齢者介護や幼児教育をめぐり、日本と協力の可能性を模索し続てきた。この二つは、わが校で強化したい科目であり、人生の二大課題でもある。この二点のいずれも、日本には良い経験と成熟した教育モデルがあり、ぜひ交流と協力を行いたい」と話し、実質的な提携の展開に期待していると明かしました。

 なお、北京市では現在、国家サービス業開放拡大総合モデル区や自由貿易試験区という「二つの区」および「国際消費中心都市」の建設を進めている最中です。関係筋は、こういったことは、良質な教育サービスの提供にとっても新たなチャンスだとみています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News