【9月7日 AFP】ドイツ南部バイエルン(Bavaria)州ミュンヘン(Munich)で7日、独国際モーターショー(IAA)が開幕する。6日間の日程で12日まで。

 隔年開催のIAAは、2019年までの開催地フランクフルトにちなみ通称「フランクフルトモーターショー」と呼ばれていた。しかし、環境保護団体による抗議行動や来場者の減少、大手メーカーの不参加などに見舞われた前回のショーの後、正式名を「IAAモビリティー(IAA MOBILITY)」に改称。会場もミュンヘンに移し、電気自動車(EV)やスクーター、自転車にも焦点を当てた「モビリティー見本市」として再出発する。

 新型コロナウイルスの感染リスクを低減するため、1日の入場者数は8万人を上限とし、入場時にはワクチンの接種か感染からの回復の証明書、または最近受けた検査の陰性結果の提示を求められる。

 世界中の自動車ショーに見られる傾向として、今回もステランティス(Stellantis、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ〈FCA〉と、プジョー〈Peugeot〉で知られる仏グループPSAが経営統合した企業グループ)やトヨタ自動車(Toyota Motor)、米EV大手テスラ(Tesla)など多くの有名メーカーが参加を見合わせた。

 IAAの主催者側は、代わりに70社以上の自転車メーカーが出展することで、来場者の満足度を高め、新たな顧客を獲得できると期待している。

 7日の開幕式では、今月末の総選挙後に政界から引退するアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相が演説する。(c)AFP/Yann SCHREIBER