【9月7日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)政府は5日、海南熱帯雨林国家公園でカイナンテナガザルの赤ちゃん2匹が誕生し、個体数が35匹に回復したと発表した。

【写真特集】めったに見られないキンシコウや華南トラ、中国の希少動物

 同公園管理局霸王嶺分局の観察チームが3月2、3両日、カイナンテナガザルのB群とD群で赤ちゃん各1匹を発見した。2匹は生後7カ月と6カ月で、観察を続けたところ、いずれも健康状態は良好、発育も正常だった。管理局は8月23日に専門家を集めた鑑定会を開き、赤ちゃん2匹の誕生を確認。これにより、カイナンテナガザルは5つの群れで暮らす計35匹となった。

 カイナンテナガザルは絶滅に瀕している25の霊長類の一つで、同公園にのみ生息している。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅寸前種(CR)に分類されている。(c)Xinhua News/AFPBB News