【9月6日 AFP】21F1第13戦オランダGP(Dutch Grand Prix 2021)は5日、決勝が行われ、ポールポジションからスタートしたレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が母国レースで優勝を果たし、総合順位でもメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抜いて首位に浮上した。

 大雨の中で行われた1週間前の第12戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2021)は、セーフティーカーを先導に2周しか完走できなかったため茶番劇とも評されたが、ビーチリゾートとして知られるザントフォールト(Zandvoort)沿岸部の砂丘地帯に設置されたサーキットが明るい日差しで照らされる中、この日フェルスタッペンはスタートから主導権を握った。

 世界王者に7度輝いたハミルトンに総合順位で3ポイント差をつけられていたフェルスタッペンだが、1985年以来、36年ぶりの開催となったオランダGPで今季7勝目を挙げ、逆に同選手に3ポイント差をつけた状態で第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2021)を迎えることになった。

 最終周でファステストラップをマークしてボーナスポイントを獲得したハミルトンが2位、チームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3位に入った。

 オレンジ色で着飾った約7万人のファンから大歓声を浴びたフェルスタッペンは、「もう聞こえてる通り、とにかく信じられない」と述べた。

「この週末に向けては期待が高まっていた。この場所で勝利できとてもうれしい。とにかく素晴らしい一日で、観衆の全体が信じられない」

 ベルギーGPで優勝するも、本来の半分のポイントしか得られなかったフェルスタッペンは、バックミラーにハミルトンを捉えたまま1周目からライバルを引き離すことに成功した。

 アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が4位に入り、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は5位、アルピーヌ(Alpine)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が6位、フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が7位に入った。

 また、パワーユニット(PU)の交換でピットレーンからのスタートとなったレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は8位にまで順位を上げてフィニッシュし、アルピーヌのエステバン・オコン(Esteban Ocon)は9位、マクラーレンのランド・ノリス(Lando Norris)は10位だった。

 アルファタウリの角田裕毅(Yuki Tsunoda)はリタイアという結果に終わった。(c)AFP