【9月4日 AFP】サッカースウェーデン1部リーグのIFKイエーテボリ(IFK Gothenburg)は3日、2017年に起きたセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の報道を受け、アイスランド代表歴代2位タイの得点記録を持つコルベイン・シグトルソン(Kolbeinn Sigthorsson)に活動停止処分を科した。

 アイスランドがイングランドに2-1で勝利した2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)で決勝点をマークしたシグトルソンは、W杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選を戦うチームからすでに離脱している。

 イエーテボリのサポーターは今週、夏にライバルのAIKソルナ(AIK Solna)から加入した31歳のチーム追放を要求する横断幕をチームの練習場に掲げていた。

 クラブは「最近の状況を踏まえ、コルベイン・シグトルソンは新たな発表があるまで練習、試合を含むあらゆるトップチームの活動に参加しない」と発表。「現在、シグトルソンのクラブでの未来を決めるための内部調査が進行中だ」と明かした。

 第一報は8月27日だった。25歳の女性が国営放送RUVで、2017年9月にアイスランド・レイキャビクのナイトクラブで代表チームのメンバーの一人から性的虐待およびセクシュアルハラスメントを受け、訴状を提出したと明かした。問題の選手は女性と金銭的な合意に至り、この問題に終止符を打っていた。

 しかし、アイスランドメディアが当事者はシグトルソンだと報じると、同選手は1日、犯罪はなかったと主張しつつ、「当時の行為を後悔している。悔いがあった。自分の責任を負い、彼女と和解する用意があった。彼女は謝罪と賠償金の支払いを求め、それに応じた」と記した。

 シグトルソンの問題はアイスランドサッカー協会(KSI)に深刻な影響を与え、現役時代にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)やボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)でDFとして活躍したグドニ・ベルグソン(Gudni Bergsson)会長は8月29日に辞任し、その翌日には理事全員が解任となった。(c)AFP