【9月3日 CGTN Japanese】急成長する中国のデジタル経済を規制するために制定された「データ安全法」が1日に発効しました。 

 この法律は、中国におけるデータ管理・監視インフラの構築に関する規定や、データ保護における企業や機関の役割と責任を明確化しています。 

 中国はここ数年、データセキュリティーの強化に取り組んでいます。最近は、個人情報を違法に収集したとして、IT企業が開発したアプリ25件を取り締まるなど、データ利用のルールを守る動きが活発になっています。 

 専門家によりますと、「データ安全法」は、データセキュリティーを継続的に確保するとともに、データ取引、データ分類、重要データの管理など、データ処理に関する諸問題に対応しているということです。中国の多くの企業はまだデータ漏洩(ろうえい)のリスクを認識していなかったり、データを適切かつ体系的に管理するための指示が不足していたりするということから、この法律にはデータ保護における企業などの役割や責任についても明記されており、企業が安全なシステムを構築するのに一役買うことになります。 

 この動きについて専門家は、「短期的にみれば、データ処理を主要業務とする企業は大きな変化を経験するかもしれないが、指示を守れば、長期的にはスムーズな業務遂行につながるだろう」と指摘しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News