【9月3日 AFP】ハリケーンから熱帯低気圧に勢力を弱めた「アイダ(Ida)」が米北東部で引き起こした大規模な洪水で、当局によると2日までに41人の死亡が確認された。

 ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は1日夜、「市全域での記録的豪雨、猛烈な洪水、道路での危険な状況が発生しており、われわれは歴史的気象事象に見舞われている」と宣言。ニューヨーク州とニュージャージー州が非常事態を宣言したほか、米国立気象局(NWS)はニューヨーク市に史上初の鉄砲水警報を出して住民に高台への避難を呼び掛けた。

 ニュージャージー州のフィル・マーフィー(Phil Murphy)知事は、同州で少なくとも23人が死亡したと発表。ニューヨーク市警は、12人が死亡したことを明らかにした。各地の当局によると、ニューヨーク市近郊のウエストチェスター(Westchester)郡で3人、ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)近郊で3人がそれぞれ死亡した。

 映像は冠水や倒木などの被害、ニューヨーク市内で2日撮影。(c)AFP