【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)は2日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は6-1、7-5でクララ・タウソン(Clara Tauson、デンマーク)を下し、3回戦に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)で通算3度目のタイトル獲得と今季6回目の優勝を目指しているバーティは、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)制覇や世界ランキング1位に立っていることは、今大会を勝ち進む上で勢いにはならないと話している。

 自身初の全米オープン4回戦突破を果たすには、とにかく全力を尽くすメンタリティーが助けになるはずだといい、「1年間を通じてとても重要なのは、毎試合勝てるわけではなく、主要大会の決勝に進出できると決まっているわけではないと受け入れること」と話すと、「自分の力でその権利を手に入れなければならない」と強調した。

 1回戦ではベラ・ズボナレワ(Vera Zvonareva、ロシア)を6-1、7-6(9-7)で退け、この日もアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)でデンマークの18歳にストレート勝ちを収めたバーティは、「毎試合、毎ラウンドが試練」と話し、「順当に勝ち進めるとか優勝できるとか、自分自身に何かそういう期待を持って今大会に臨んではいない」と続けた。

「とにかく、他の大会と同様に毎試合をこなし、最高のテニスができる準備を整える必要がある。それだけを自分に言い聞かせている。それが1回戦であろうと決勝であろうと、自分の準備やいろいろやるべきことに変わりはない」

 2019年の全仏オープン(French Open 2019)に続き、今年のウィンブルドンで自身2個目のグランドスラムトロフィーを掲げた25歳のバーティだが、その勢いを頼りにしてはおらず「ウィンブルドンはずっと前の話」と一蹴し、「ウィンブルドンで勝つのが最大の目標の一つだったので、それがある意味で自分の士気になっている」と語った。

「グランドスラムでは、プレーの仕方や勝ち方を理解するのは他とはかなり違ってくる。2週間は集中するのに長いし、少しばかりの運や体調の維持も必要。これまで痛感しているのは、必ずしも自分の思い通りにならないときがあるということ」

「サーフェスはそれぞれ違っていて、大会も違うものだし、コンディションも全く違っている。だから、過去の実績から自信満々になったり、勢いを得たりするのは難しい」 (c)AFP/Jim SLATER