【9月3日 Xinhua News】中国国家ハイブリッド稲工程技術研究センターの重慶サブセンターはこのほど、重慶市(Chongqing)大足区拾万鎮長虹村で15ムー(1ヘクタール)の「巨大稲」の試験栽培に成功したと明らかにした。1ムー(約667平方メートル)当たり800キロ以上の収穫量を見込む。

 重慶サブセンターの陳楊朴(Chen Yangpu)副主任は、巨大稲の高さは通常の稲の2倍で、中には2・2メートルを超えるものもあることから、水稲の「巨人」と呼ばれていると説明。この品種の試験栽培を同区で行うのは今年が初めてで、今のところ成功していると評価した。

 巨大稲は高く成長し、光合成の効率も高い。1本の穂に実るモミの数は約500粒に上る。また、病気に強く倒れにくいうえ、洪水や冠水に強く、アルカリ性の土壌にも適応性がある。稲株に十分な栄養を届けることができるため、水産物や哺乳類に涼をとる場所や休息の場も提供する。

 同センターは来年も巨大稲の栽培面積を拡大する予定で、巨大稲の水田を活用した魚の養殖試験事業を実施し、農家の増収につなげたいとしている。(c)Xinhua News/AFPBB News