【9月2日 AFP】スリランカ・ピンナワラ(Pinnawala)にあるゾウの孤児院で8月31日、25歳のスランギ(Surangi)が雄の双子を出産した。

 ゾウの専門家ジャヤンタ・ジャヤワルダナ(Jayantha Jayewardene)氏によると、スリランカにおいて飼育下でゾウの双子が生まれるのは1941年以来。

「ピンナワラのゾウの孤児院(Pinnawala Elephant Orphanage)」のレヌカ・バンダラナイケ(Renuka Bandaranaike)院長はAFPに対し、赤ちゃんは少し小さいが、母子共に元気だと述べた。

 スランギは2009年に雄を産んでおり、今回が2度目の出産となったという。孤児院は1975年、痩せ衰えた野生ゾウの保護を目的に設立され、現在81頭がいる。

 孤児院は人気観光スポットとなっているが、新型コロナウイルス流行に伴う規制により現在は一般客の訪問は受け入れていない。

 野生動物保護当局は昨年、東部ミネリヤ(Minneriya)国立公園で、知られている限りではスリランカ初となる野生ゾウの双子が確認されたと発表していた。

 映像は「ピンナワラのゾウの孤児院」が8月31日撮影・9月1日提供。(c)AFP