【9月2日 AFP】東京パラリンピックは1日、陸上男子走り幅跳び(義足T64)決勝が行われ、「ブレード・ジャンパー」の異名で知られるドイツのマルクス・レーム(Markus Rehm)は、自身の世界記録の更新はならなかったが大会3連覇を果たした。

 33歳のレームは6月、1996年アトランタ大会以降のどの五輪でも金メダルを取れる8メートル62の世界新記録をマーク。今大会での記録更新を見据えていた。

 霧雨が降り気温が下がる中、この日の最高は8メートル18と伸び悩んだが、他を寄せ付けずパラリンピック通算四つ目の金メダルを獲得した。

 レームは競技後、金メダルには満足しているとしつつ、記録を伸ばせなかったことに肩を落とした。

 記録更新について「間違いなく頭の中にはあった」と話したレームは、「もう少し長いジャンプを狙っていたが仕方がない。目標は金メダルの獲得だった。8メートル62への挑戦はまたの機会に」と続けた。

 また、今夏東京五輪への出場を求めていたレームは、参加がかなわなかった理由について説明を受けていないと明かし、「出られないという決定自体に問題はないが、理由の説明がないまま決定を伝えられたのは残念だ」と不満を漏らした。(c)AFP/Sara HUSSEIN