【9月2日 AFP】8月中旬にコートジボワールに到着し、エボラウイルス陽性の検査結果が出ていたギニア人女性について、世界保健機関(WHO)は8月31日、フランスの研究所が行った新たな分析により、同ウイルスに感染していたことを示す「証拠はない」ことが判明したと発表した。

 コートジボワールでのエボラ出血熱確認は1994年以来とされていた。だがWHOは、同国政府から仏リヨン(Lyon)の研究所による新たな分析結果を受け取ったと説明。その結果に基づいた見解として、「この患者がエボラ出血熱に感染していなかったと考えており、病気の原因についてさらなる分析を行っている」と発表した。女性と接触した140人以上を追跡した結果、エボラ出血熱の症状を示したり、検査で陽性反応が出たりした人はいなかったという。

 ギニアは当初の発表を受け、女性の検査結果の再確認を要求。これに対してコートジボワール当局は検査結果を擁護し、両国間で論争に発展していた。(c)AFP