エルミタージュ美術館、ダビンチらの名画をNFT販売 ロシア
このニュースをシェア
【9月2日 AFP】世界最大のコレクションを誇るロシアのエルミタージュ美術館(Hermitage Museum)は8月31日、巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の作品など、所蔵する名画のデジタルコピーを非代替性トークン(NFT)化して販売すると発表した。
サンクトペテルブルク(St. Petersburg)にあるエルミタージュ美術館は、暗号資産(仮想通貨)交換業大手のバイナンス(Binance)と提携し、8月31日~9月7日にオークションを実施する。
NFTは、変更することができないデジタル台帳であるブロックチェーン技術を用いた、本物の証明となるデジタル資産。NFTは近年アート界で注目されており、数百万ドルで販売されたものもある。
エルミタージュ美術館は今回、ダビンチの「リッタの聖母(Madonna Litta)」の他、ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)やクロード・モネ(Claude Monet)、ワシリ・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)の作品を対象にNFTを限定発行する。
作品ごとの最低価格は、米ドルと連動するバイナンスドル(BUSD)で1万。収益はすべてエルミタージュ美術館のものとなる。
作品ごとにNFTが二つ発行され、一つはエルミタージュ美術館が、もう一つは落札者が所有する。NFTのメタデータには、エルミタージュ美術館のミハイル・ピオトロフスキー(Mikhail Piotrovsky)館長の署名も含まれる予定だ。(c)AFP