中国の通信大手3社、5Gへの布石加速 産業のデジタル化推進
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【9月1日 Xinhua News】中国国有通信大手3社の中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)、中国移動通信(チャイナモバイル、China Mobile)、中国聯合網絡通信(中国聯通、チャイナ・ユニコム、China Unicom)はこのほど、2021年6月中間決算を相次いで発表した。3社の合計売上高は8270億元(1元=約17円)で、業績が安定した上昇を見せた。中国経済・社会のデジタル化のデジタル化の加速に伴い、第5世代移動通信システム(5G)応用の潜在力喚起が加速しており、3社は人工知能(AI)、ブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)などの新技術への布石を加速させている。
5Gへの投資と建設は依然として通信大手の重点事業になっている。うち中国移動は今年、5G分野に1100億元を投資する計画で、上半期の実行ベース投資額は502億元だった。6月末までに50万1千カ所の5G基地局を開通し、全国の地級以上の都市の市街地、一部の県中心部、重点区域で5Gサービスを提供している。
中国聯通と中国電信が進めるネットワークの共同構築・共有も新たな段階に突入している。2社が開通した5G基地局は6月末までに計46万カ所に上り、「一線都市」と呼ばれる北京、上海、広州(Guangzhou)、深圳(Shenzhen)4都市の全カバーを実現した。4G・5Gネットワークの共同構築と共有により、2社は投資額を千億元以上節約するとともに、鉄塔の使用料、電気料金、ネットワーク維持費などのコストのさらなる節約も可能になった。
5Gの建設を推進するとともに、5Gの応用も新たな成長分野になりつつある。集計によると、大手3社の5G契約数は上半期に5億件に迫り、新たな応用も相次いだ。(c)Xinhua News/AFPBB News