【9月1日 AFP】米国防総省は8月31日、米軍がアフガニスタンからの完全撤退を進める中で、首都カブールの空港に軍用犬を遺棄したとのうわさを否定した。

 米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官はツイッター(Twitter)で、「デマを訂正するが、米軍は伝えられている軍用犬を含め、ケージに入ったいかなる犬も、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai、カブール)国際空港に遺棄していない」と述べた。

 さらに、ソーシャルメディアに投稿された写真は、アフガンの動物保護施設の犬であり、米軍の管理下にある動物ではないと説明した。

 動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は「内部筋」の情報として、爆発物探知犬60匹とその他の使役犬60匹が遺棄され、「暑さの中で十分な餌や水を確保できずに苦しんでいる」と発表していた。「PETAはジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領に直ちに行動を起こすよう訴えると同時に、すべての人に同じことをするよう呼び掛けている」

 PETAは、退避した米国人家族が飼っていたペット数十匹が「自力で生きていけるよう路上に放たれたが、生き延びられる可能性はほとんどない」ことにも懸念を示している。(c)AFP