【9月1日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は8月31日、前日に米軍のアフガニスタン撤退が完了したことを受けて行った演説で、撤退は「米国にとって最善の決断」だったと述べた。

 バイデン氏は、米国が迫られた選択は「去るか、状況を激化させるか」のどちらかだったと言明。「この永遠の戦争を延長させるつもりはなかった。永遠の撤退を延長させるつもりはなかった」とし、「これは正しい決断、賢い決断、そして米国にとって最善の決断だ」と述べた。

 米軍の撤退に伴い、アフガニスタンから12万人以上を退避させた作戦は「並外れた成功」を収めたと指摘。「われわれは史上最大の空輸の一つを完了した」とし、「歴史上、これほどのことを成し遂げた国はない。米国だけが、それをする力量と意志、能力を有していた」と主張した。現在もアフガン国内に残る米国人の退避については、「期限はない。退避を希望するのなら、引き続き責任をもって脱出させる」と言明した。

 アフガニスタンの首都カブールの空港では先週、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のアフガン分派「イスラム国ホラサン州(IS-Khorasan)」による自爆攻撃で米兵13人が死亡。バイデン氏は同組織に対し「おまえたちとは、まだ決着をつけていない」と述べ、米国はさらなる報復措置を取ると宣言した。(c)AFP