【8月31日 AFP】米カリフォルニア州の人気観光地サウスレイクタホ(South Lake Tahoe)に30日、大規模な山火事「カルドア・ファイア(Caldor Fire)」が迫り、2万人以上に避難指示が出された。周辺は煙に包まれている。

 カルドア・ファイアによる延焼面積はすでに700平方キロに上っており、数百棟の建物が被害を受けた。

 米西部の山火事は、懸念すべき速度で広がっている。カリフォルニア州だけでも今月下旬までに、例年同時期の2倍に当たる7000平方キロが焼失した。

 人間の活動による気候変動が目に見える形で大きな被害をもたらしており、火事は歴史的な干ばつにより勢いを増した。

 すでに数万人が避難しており、30日朝にはさらに2万2000人に避難命令が出された。

 AFP記者によると、サウスレイクタホから避難する車で、主要道では渋滞が発生した。

 火災は29日、ツインブリッジス(Twin Bridges)地区に延焼し、スキー用リフトも火に包まれた。通常は冬にゲレンデで使われる人工降雪機が、周囲を湿らせるために転用された。

 今月14日に発生したカルドア・ファイアは、エルドラド国有林(Eldorado National Forest)全体にたちまち広がった。

 タホ湖(Lake Tahoe)周辺の複数の観光地は1週間にわたり火災が続き、周辺は煙霧に覆われている。

 映像はツインブリッジス地区で29日撮影。(c)AFP/Josh Edelson