【8月31日 CGTN Japanese】中国初の火星探査車「祝融号(Zhurong)」は30日、火星に着陸してから100日目を迎えました。国家航天局の関係者によりますと、祝融号はこの日までに着陸地点から南に向かって累計1064メートル走行したということです。

 関係者によりますと、祝融号は7日間を一つのサイクルとし、1日につき一つの計画を立て、毎日探査を実施しながら、引き続き南に向かって走行しているということです。中国初の火星探査任務のチーフデザイナーである張栄橋(Zhang Rongqiao)氏は、「昨年7月に火星探査機『天問1号(Tianwen-1)』が海南省(Hainan)から打ち上げられ、200日以上をかけて4.7億キロ超を飛行した。『天問1号』は火星のユートピア平原南部での軟着陸に成功し、その数日後に、同機に搭載されていた火星探査車『祝融号』が火星表面に着陸して、巡視・探査を開始した。これまでに、着陸地点のパノラマ画像、地表・地形写真などを撮影し、地形、物質成分、磁場、気象などに関するデータを収集してきた」と、これまでの任務を振り返りました。

 祝融号はこれまで、火星日にして90日間(地球の92日間に相当)の探査任務を実施し、約10GBの一次データを取得して、既定の巡視・探査任務を無事に完了させています。今後は、他の国と同様に火星表面での任務を引き続き遂行する予定です。

 なお、祝融号の火星着陸100日目に合わせて、国家航天局と中国人民銀行(中央銀行、People's Bank of China)は30日、中国初の火星探査任務の成功を記念するコインを発行しました。記念コインは金貨2枚、銀貨1枚だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News