■さらなる高みへ

 ミルズ氏は、アフリカバスケは成長と改善が続いていると自信を口にしている。

「水準はどんどん上がっていく一方だと思う。米プロバスケットボール(NBA)のアカデミーの発展や、(バスケットボールを手段とし、アフリカの若者の教育と生活向上に取り組む非営利団体)『Giants of Africa』、国境なきバスケットボールのプログラム、独自にジュニアやアカデミーの強化を進めているところもある。そうした構造があるアフリカのバスケは、正しい方向へ向かっている」

 コーチとしての成功の秘訣(ひけつ)については、選手との良い関係の構築という自身の指導哲学を挙げ、「選手からすれば、こちらがどれだけのことを知っているかは最初はどうでもいい話で、まずはこちらが向こうを選手としてだけでなく、人間としても気にかけていることを分かってもらわないといけない」とコメントしている。

 ミルズ氏はその哲学を土台にしながら、ケニア代表をさらなる高みへ導くことを目指している。

「アフリカ選手権は、バスケW杯(FIBA Basketball World Cup)に向けた長い道のりの最初の一歩になる」

「アフリカ選手権後の9月からは、W杯予選を勝ち進むことに取り組んでいく。アフリカ予選を上位で通過して、次のW杯出場を目指したい」

 映像は23日撮影。(c)AFP/Aileen KIMUTAI