【8月31日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算4勝を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)は、自信と自己肯定感を構築しようとしている中で、コートの内外で完璧主義者になりすぎないように心掛けていると明かした。

 現在開催中の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)で大会連覇を目指している大坂は、30日に行われた女子シングルス1回戦で、世界ランク87位のマリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova、チェコ)に6-4、6-1で快勝し、予選勝者のオルガ・ダニロビッチ(Olga Danilovic、セルビア)との2回戦に駒を進めた。

 試合後の会見では重圧は感じなかったとしながらも、緊張はしていたといい、「人々に自分は完璧主義者だと話している。自分は完璧でないと、たとえそれがすごいことであっても失望してしまう」と明かしつつ、「それは健全な考え方ではないから、本気で変えていきたいと思っている」と語った。

「今大会では自分がベストを尽くしたことに対してや、完璧なプレーでなくても2セットで勝てたら満足できるようにしたい。フルセットの苦戦を余儀なくされて、いくつかミスをしたとしても、そこから学ぶことがあるというのが最も大切」

「これは大会がどうということではなく、もっと人生的な話。これから先の人生では、こういう考え方を維持していけるようにしたい」

 大坂はさらに「自分にとって最も大きなことの一つは、子どもたちから好きな選手とかお手本にしていると言ってもらえること。そう言われても、自分は反射的に『どうして?』と思ってしまう」と明かした上で、「これまでよりも自分の気持ちや人々からほめられたことを大切にし、もっと自分を信じる必要があると感じている」と続けた。

「自分自身を信じられなければ、他の人にも信じてもらえないと思う。これは(急にひらめいたというより)気づいたこと」 (c)AFP/Jim SLATER