【8月31日 AFP】米軍は30日にアフガニスタンからの撤退を完了する前に、首都カブールの空港で、多数の航空機や装甲車、防衛兵器を無力化した。米中央軍(CENTCOM)のケネス・マッケンジー(Kenneth McKenzie)司令官が明らかにした。

【合わせて読みたい】「完全なパニック」 カブール爆発、現場の凄惨な光景

 マッケンジー氏によると、米軍は、カブール(ハミド・カルザイ、Hamid Karzai)国際空港にあった航空機73機を「武装解除」または無力化した。

 また、軍用車両ハンビー(Humvee)27台と、1台100万ドル(約1億1000万円)もするMRAP(耐地雷・待ち伏せ攻撃防護車両)約70台を残してきたが、MRAPは無力化してきたという。

 米軍は、カブールの空港の防衛に使われていた対ロケット弾・野戦砲弾・迫撃砲弾(C-RAM)兵器システムも残してきた。同システムは30日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が発射したロケット弾5発の迎撃に役立った。

 マッケンジー氏は「われわれは(最後の米軍機が出発する)土壇場まで、システムを稼働し続けることに決めた」と述べた。「こうしたシステムの解体は複雑で時間がかかるので、武装解除し、二度と使用できないようにする」 (c)AFP