【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、けがから復帰した大会第12シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、イタリアのカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi)を6-4、7-6(7-3)で下し、2回戦に駒を進めた。

 今大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で無観客開催となった昨年とは違い、ワクチン接種を条件に観客上限なしで開幕した。ハレプもファンの大声援から熱量を感じ取ったといい、「エネルギーを感じる。コートで生きている心地がする。こういう形が続いてほしいと思う」と話した。

 2018年の全仏オープン(French Open 2018)と2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で優勝した実績を持つハレプは、今年のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)で左ふくらはぎの肉離れを起こし、全仏とウィンブルドンを欠場。

 その後、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)では右太ももを痛めたが、今大会では盤石のスタートを切った。ハレプ本人も「自信がある」と手応えを口にし、「勝機を確信していたし、勝負どころでうまく対処できた」と試合を振り返った。

 2回戦ではラッキールーザーのクリスティーナ・クコバ(Kristina Kucova、スロバキア)を迎え撃つことになった。クコバは米国のアン・リー(Ann Li)に7-5、6-1で勝利し、2回戦進出を決めた。

 一方、米国のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)は6-3、1-6、7-6(9-7)でマディソン・キーズ(Madison Keys)との同胞対決を制した。両者は2017年大会の決勝でも激突し、このときはスティーブンズがタイトルを獲得した。(c)AFP/Jim SLATER