【8月30日 Xinhua News】世界風力会議(GWEC)の最新統計によると、中国の洋上風力発電の新規容量は3年連続で世界一となった。総容量も6月末時点で1110万キロワットを超え、ドイツを抜き、英国に次ぐ世界2位に浮上した。

 中国自然資源部の最新データによると、中国で今年上半期(1~6月)に電力系統へ新たに連系された洋上風力発電の容量は前年同期比2倍の215万キロワット。江蘇省(Jiangsu)、広東省(Guangdong)、浙江省(Zhejiang)は政策支援を強化し、山東省(Shandong)、海南省(Hainan)、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)は洋上風力発電の開発を積極的に計画している。

 国際エネルギー機関(IEA)は、中国の洋上風力発電容量が2040年に欧州連合(EU)と同水準となり、二酸化炭素(CO2)排出削減能力がさらに高まると予測する。

 中国では洋上風力発電ユニット開発のメガワット化が進み、産業チェーンはさらに広がった。国内初の独自知的財産権をもつ8メガワット洋上風力発電ユニットの設置に成功し、10メガワット洋上風力発電用ブレードも量産段階に入った。発電所のスマート化も進み、国内初のスマート洋上風力発電所が江蘇省で稼働している。

 国家海洋技術センターの彭偉(Peng Wei)副主任によると、中国は浮体式洋上風力発電でも大きな進展を遂げた。7月には中国明陽風電集団と中国長江三峡集団が共同開発した中国初の浮体式洋上風力発電ユニット「三峡引領号」が広東省陽江市で設置に成功した。1基当たりの容量は5・5メガワットで、風力17級(風速56.1~61.2メートル/秒)規模の台風にも対応。年末の生産開始を見込む。中能融合智慧科技が独自に開発したV型6メガワット浮体式風力発電ユニットも、まもなく山東省青島市藍谷小管島海域に設置される。(c)Xinhua News/AFPBB News