【8月30日 AFP】21F1第12戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2021)は29日、決勝が行われたが、大雨の影響で危険なコンディションとなったためセーフティーカーを先導に2周しか完走することができず、ポールポジションからのスタートとなったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が優勝した。

 全14キロというF1史上最も短いレースで本来の半分のポイントを獲得したフェルスタッペンは、年間順位で首位に立つメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に3ポイント差と迫った。

 ウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)が2位に入り、ハミルトンは3位となった。

 当初の開始時刻から約3時間半が経過した午後6時30分、主催者はついにセーフティーカーが先導した後のローリングスタートにゴーサインを出した。

 しかし、2019年のフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)でフランス人ドライバーのアントワーヌ・ユベール(Anthoine Hubert)が命を落としたスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)で、水しぶきが上がる中でドライバーが数周走行すると、危険なコンディションと判断されたためレースは中止となった。

 この日はレース開始時から不吉な予感に包まれており、フェルスタッペンのチームメートであるセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)がレコノサンスラップ(マシンやコースを最終確認するための周回)でスリップに見舞われクラッシュしていた。

 フェルスタッペンが認めたように、最終的には前日の予選が重要な意味を持つ結果となった。

 ベルギー生まれのフェルスタッペンは「今振り返ってみると、ポールポジションを獲得することが重要だった。だが、ちゃんとしたラップ数をこなせず残念」とコメントした。「視界はとても悪かった。勝利はしたが、それほど良い勝ち方ではなかった」 (c)AFP