【8月29日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2021)は28日、第14ステージ(ドンベニトからピコビリュエルカス、 165.7キロ)が行われ、チームDSM(Team DSM)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)が区間優勝を果たし、山岳賞首位に立った。

 バルデを含む18人が序盤から逃げを打つと、最後の上り坂を前に大きく差を広げた。最後は独走で逃げ切ってブエルタ初のステージ優勝を飾ったバルデは、母国以外では2度目の区間優勝を果たした。バルデは同じくスペインで今月上旬に開催されたブエルタ・ア・ブルゴス(Vuelta a Burgos 2021)でステージ優勝している。

 バルデと44秒差でコフィディス(Cofidis, Solutions Credits)のヘスス・エラダ(Jesus Herrada、スペイン)が2位でフィニッシュし、序盤の落車でシャツが破れたアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のジェイ・バイン(Jay Vine、オーストラリア)が同タイム差で3位に入った。

 総合争いではバルデと10分49秒差でフィニッシュしたアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ(Intermarche-Wanty-Gobert Materiaux)のオドクリスティアン・エイキング(Odd Christian Eiking、ノルウェー)が首位を維持したが、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の王者プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)とのタイム差は縮まった。

 下りで総合2位のギヨーム・マルタン(Guillaume Martin、フランス)は、コフィディスのチームメートとエイキングを突き放そうとしたが、追随されてタイムを大きく縮めることはできなかった。しかしエイキングはログリッチの終盤のアタックにはついていけず、最終的にタイム差を20秒縮められた。

 エイキングはマルタンに54秒差、ログリッチに1分36秒差をつけている。(c)AFP