【8月29日 AFP】インド保健省は28日、1日当たりの新型コロナウイルスワクチン接種回数が初めて1000万回を超えたと発表した。インドでは新たな感染拡大が予想されており、対策が強化されている。

 27日に1000万回を突破し、これまでの最多記録920万回を更新した。

 これについてナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、「重要な偉業」だとたたえた。

 政府は、人口13億人のうち成人約11億人への今年末までのワクチン接種を目指していた。今年1月から接種は始まったものの、ワクチン不足や行政上の混乱、接種への抵抗感などから、2回接種を受けたのは人口の約15%にとどまっている。

 インドの1日当たりの新規感染者数は、医療体制を逼迫(ひっぱく)させた4~5月の流行時からは著しく減少しているが、再び4万人を超え始めている。28日に報告された新規感染者はここ2か月で最多の4万6000人、死者は500人以上だった。

 インドでは現在、英アストラゼネカ(AstraZeneca)とオックスフォード大学(University of Oxford)が共同開発した「コビシールド(Covishield)」、インド製薬会社「バーラト・バイオテック(Bharat Biotech)」が開発した「コバクシン(Covaxin)」、ロシアの「スプートニクV(Sputnik V)」のワクチン3種が使用されている。(c)AFP