【8月29日 AFP】男子テニス、ウィンストンセーラム・オープン(Winston-Salem Open 2021)は28日、シングルス決勝が行われ、ベラルーシのイリヤ・イヴァシュカ(Ilya Ivashka)は6-0、6-2でスウェーデンのマイケル・イマー(Mikael Ymer)に勝利し、ベラルーシの選手としては2003年以来となるATPツアー優勝を果たした。

 27歳のイヴァシュカはサービスゲームでわずかに2ポイントしか落とさずに大勝。4本のサービスエースを決め、ファーストサーブからのポイント獲得率は18本中18本と完璧だった。試合時間は55分と今季の決勝では最短だった。

 ツアー初優勝を飾った世界ランキング63位のイヴァシュカは、「夢のような1週間で、最高の大会だった」と喜び、「このときが来るのをずっと待っていた」と話した。

 ベラルーシ男子勢のツアー優勝は、2003年のABNアムロ世界テニストーナメント(2003 ABN AMRO World Tennis Tournament)を制したマックス・ミルニー(Max Mirnyi)氏以来となる。またイヴァシュカは大会を通じてわずか1セットしか落とさず、男子ツアーでは今季8人目となる初優勝を果たした。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)に向けた男子の前哨戦は今大会が最後で、30日から本戦が始まる。

 イヴァシュカは「今週はすべてが手に入った」と話し、「2回戦ではニューヨーク行きの飛行機のチケットを取ってあった。敗戦まであと2ポイントだったのに、それが今ここに立っている。1試合でここまで状況が変わるのかと驚いている」と続けた。(c)AFP