【8月28日 AFP】東京五輪で自国のコーチ陣を公に批判したことで帰国を命じられたと訴え、ポーランドに亡命したベラルーシ陸上代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ(Krystsina Tsimanouskaya)選手(24)が過去の大会で獲得した銀メダルが、インターネット上での競売にて2万1000ドル(約230万円)で落札された。支援団体が発表した。

 競売はオークションサイト「イーベイ(eBay)」で行われた。ベラルーシ当局による締め付けの対象となっているアスリートを支援する団体「ベラルーシ・スポーツ連帯基金(BSSF)」はメッセージアプリ・テレグラム(Telegram)に「メダルは落札され、イーベイでの取引履歴が非常に良い米国在住の購入者により支払いが行われた」と投稿した。

 落札されたのは、ツィマノウスカヤ選手が2019年にベラルーシの首都ミンスクで開催されたヨーロッパ競技大会(European Games)で獲得した銀メダル。BSSFによると、美術品収集家や愛好家から「多くの注目」を集めた。

 ツィマノウスカヤ選手はBSSFを通じ、「これほどの金額で購入してもらえるとは思っていなかった」とコメント。「とてもうれしい」と表明した。売上金は、自身のような「被害」を受けたアスリートを支援するために寄付するという。(c)AFP