【8月28日 AFP】(更新)アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日に起きた爆弾攻撃について、米国防総省は27日、実行した自爆犯は1人だったと発表した。同省は当初、2人の自爆犯が2件の爆発を起こしたと発表していた。

 米陸軍のハンク・テイラー(Hank Taylor)少将は記者会見で、「われわれは、バロン(Baron)・ホテル付近で2度目の爆発があったとは考えておらず、自爆犯は1人だったと考えている」と述べた。

 テイラー少将によると、カブールの空港内では現在、5400人が国外退避便を待っている。米首都ワシントン時間の27日午前3時(日本時間同日午後4時)までの24時間で、米国や同盟国が運航する89便により1万2500人が退避。米国は退避完了の期限を今月31日としているが、テイラー少将は「最後の瞬間まで」退避を続けることができるとの見通しを示した。

 爆弾攻撃では米兵13人を含む少なくとも85人が死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の地元分派組織が犯行声明を出した。

 米国防総省は、退避作戦を狙った同様の攻撃が再び起きる可能性があると指摘。同省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、今も「具体的かつ、信頼性のある脅威」が継続しているとの見方を示した。(c)AFP