【8月27日 AFP】危険なスタントを自らこなすことで知られる米俳優トム・クルーズ(Tom Cruise、59)が主演する映画「ミッション:インポッシブル(Mission: Impossible)」シリーズ最新作の一部映像が26日、米ラスベガス(Las Vegas)で開かれた映画興行主向けイベント「シネマコン(CinemaCon)」で上映され、険しい崖からバイクで飛び降りるシーンで映画関係者の度肝を抜いた。

 製作会社パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)がお披露目したのは、いずれもクルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7作と『トップガン マーヴェリック(Top Gun: Maverick)』の撮影シーン。

 イベントにリモート出演したクルーズは、崖から飛ぶスタントについて、「これまで挑戦してきた中でも飛び抜けて最も危険なもの」だったと紹介。「このために何年も準備してきた。ノルウェーに撮影に行き、パラシュートを装着して崖からバイクで飛び降りる」と説明した。「小さい頃から、これをやってみたかったんだ」

 舞台裏の記録映像には、クルーズがスカイダイビングを500回以上、モトクロスのジャンプを1万3000回以上も繰り返して訓練を積み、それから人里離れたノルウェーの崖の上に設置されたジャンプ台からスタント本番に臨む様子が映っていた。

 スタント撮影では、クリストファー・マッカリー(Christopher McQuarrie)監督が指の間から不安そうに見守る中、クルーズはパラシュートを無事に開いて着地に成功し、「もう少し長くバイクにしがみついていられるかも」と言った。

 ハリウッド(Hollywood)の大スターとして活躍を続けるクルーズは、スタントの多くで代役を立てないことで有名。前作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト(Mission: Impossible - Fallout)』では、身の毛がよだつ高所ジャンプシーンで足首を骨折した。(c)AFP/Andrew MARSZAL